PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
まめがお空の旅に出てから
25日。
たいして夢にも出てこないし
不思議なことも起きないなあとおもっていたのだけど
小さくなミラクルがやってきたよ。
因島の家のうらの浜辺。引き潮の夕方のことです。
『ぼくらは簡単なことばで出来ている』の撮影地でもあった
思い出の砂のうえに「まめ、まめ」とまめの骨で字を書いて、
お線香のようにそこに骨を立てて、手を合わせました。
海は1日に2回、満潮と干潮を繰り返します。
2日後の朝。みつと散歩で
波打ち際にたって、「まめの骨、どこまでいったかな」と海を眺めました。
そして、ふと足元に視線を落としたのですが
「あれ・・・まめの骨に似てるよな、これ」
まさか。これ、本物だったら受けるよな、と拾い上げて
貝殻やろな、と眺めていたのだけど
どっからみても散骨でもっていた骨の姿に似ている・・・色も軽さも。
2日前に撮影した写真と見比べても、やっぱり似てる。
まめが私の左の足元に帰ってきた。
あー、まめちゃん。
いっしょに散歩してくれとるんじゃね。
手のひらで抱っこして
宝ものにすることにしました。
まめ、
帰ってきてくれてありがとう。