PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
わたしは犬が好きではなかった。
とくに室内でかわれた犬がどうも苦手だった。
甘やかされて育てられる感じがどうも金持ちの道楽っぽくて鼻についていた。
でも、とうとう、うちにも図らずもきみががやってきた。とうとうやってきてしまった。
わからん、本当になにをどうしてええかわからん。人間は、ってか、哺乳類はすごいですね。
神様すごいですね。本能で10ヶ月という時間を母になる覚悟として使っているのですから・・・
その覚悟もないままに、いきなり母となったわたしはとまどってばっかりです。
でも、まめ。どこにつれてっても、恥ずかしくない子になろう。
私が、嫌いだったワガママでお嬢様すぎる犬のようにならないようにできるといいね。
だから、わたしは、はじめはちょっと厳しくします。甘やかしません。
履き違えないようにしてくださいね。って・・・夜にみちこさんが電話をくれて、
はじめは「金魚をかうようにしなさい」と教えてくれた。
ちゃんとご主人様ってわかるようにしつけないといけないんだって。
外から帰ってきても、べたべたに甘やかすんではなくて、
自分を中心にすればいいんだって。うそ・・・それならできるかも。私のペースで育てていいんだ・・・。
ちょっと気が楽になったよ。金魚・・・そうなのかあ。
金魚ばちの金魚のように・・・それから、号令。家族の号令がいっしょでないと混乱するんだってね。
ダメは「NO」だ。今日はたくさん話したから、喉がちょっといたいよ。
私があなたのほうを向かなくなったら、すねて一人遊びをはじめたね。
でも、わりとすぐにひとりあそびできるようになってて。ちょっと安心だ。トイレだいじょうぶかな・・・
いまいち、そのコツがつかめない。
まて、
よし、
おすわり、
新米のおかあさんみたいにはらはら、どきどき。
わかんないことばっかで、あなたもわからないよね。でも、
やっと眠ったあなたの寝顔をゆっくり見る時間が、これからどんなに私の心を癒すでしょう。
まめ、
はじめてのおやすみなさいです。