PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
(覚書9)
つづくけえ。
次の朝、私からの送りぶんの荷造りをします。
昨日の夕方とりにいった、私のレモンの木から小さいレモンも
おまけに加えて、キズのコとか、青いコ、
変な形のコも加えて、
なかなか立派な箱詰めができあがる。
デコポン新聞やかんきつ帖が加わって、楽しいバラエティセットだ。
「あれ・・・??
なんかこっちの方が、価値がある気がする」
と思えたから不思議。
作業場を見ていると、お母ちゃんが、B品のなかから、
たくさんの「ダメじゃないコ」を救済している姿が見える。
「このコもいける」
「このコも美味しそう」
「このコも可愛い」
たった一晩で、私もお母ちゃんも「幸せの基準」がちょっと
シフトできたの。面白くなってるの。これを受け取った人はきっと
楽しい、面白いと思ってもらえる!!と思えたから不思議。
ねえ、お母ちゃん、本当にそう思ってる?心の底からそう思えた?
「うん、思えたよ。ちょっとぐらい青いコも
フクゾウヤの可愛いコじゃね」
そうよ、
みんな美しくって可愛い命なんじゃね。
マチオモイが伝えてきたことは、そういうことなんじゃないかな、とも思えてくる。
自分がほんとうに実感しないとこういうことはわからない。特にわたしはわからない。
そっちからみたらどう?
そっち側からみたらどう感じる?
いろんな角度、いろんな感情、いろんな環境、
そして私のこころ。私の状態。私のいま。唯一無二の「わたし」
それが星の数だけあるのが世界。
いつのまにかカチンカチンに固まってきた頭をもういっかいぐにゃぐにゃの
スライムみたいに再構築してみよう。あ、構築なんてしなくても
自由になろう。変幻自在でいよう。進化も変化もしていこう。
でもやっぱり、頭で考えることではくて
身体で感じるところまで、本当に腑に落ちるまでぶつかってみよう、やってみよう。
悩んでみよう、あきらめずにいよう。一方で、あきらめよう、明らかにしよう
やらないことも選択しよう。私はどうだ?
お父ちゃんはどうだ?
おかあちゃんはどうだ?
弟たちはどうだ?
弟たちの家族はどうだ?
うちはどうだ?
このエネルギーはなかなか面白い。
朝から、こんなにも私に「ことば」を使わせているのだから。