PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
そして。山本あつし先生の出張授業が
はじまりました。
「188ってどんな会社なのーーーー?」
ってあたりからはじまります。
今日は、打ち合わせゼロ。完全にあっちゃんの流れに
任せてみようと思ってわたしは
お料理の事しか考えていません。
場をしきっていただけるのはとても楽です。
でも、しぜんに、ああいま、どんなことを
伝えたいかな、伝えるべきかな、この仕事の例を
選ぶのがいいのかな、どうかな?と
ほっといたら長くなる自分の歴史をふりかえりながら
トークをはじめる。
ひとつの切り出しに対して、ほどよく「自分で切る」のも
対談のポイントだとおもう。
後半は実践。
わたしがとても長くやっているあるお仕事に
「若い力を貸してくれ!!」
という強い要望のもとアイデアラッシュ。
ろむチームと
みかチームにわかれて
30分でアイデアをぎゅっと考える。
社内でやる会議と
これ、ぜんぜん違うのが新鮮だ。違いすぎる。
「フライヤーのビジュアルを考えよう」
というような、A4で絵にしていくアウトプットの部分を
いつのまにか考える癖がついてしまっている
自分を反省。「で、若者たちはSNSで」というようなことも
こうやって肌で話をきいていくと
理解度がぜんぜんちがう。
「え、え、え、第九って何なんですか?」
「なんでその歌を歌うんですか?」
「1万人も集まって、その曲がいいんですか?」
「なんて歌ってるんですか?」
この歌はね、200前にベートーヴェンがフランス革命の時代につくったものでね、
世界中のひとたちが手をつないで、しあわせに暮らしていける
世の中をつくろうよーーーーって歌ってるんよ。
だから、たくさんの人で歌う意味があるんだよーーー。
というと。
「へーーー、めちゃいいじゃないですか。そんな内容だから歌うんですね」
「私も高校のとき合唱コンクールとか、めちゃ燃えたタイプ!!」
結婚する前に、お母さんとの思い出をつくろうと思って参加するひととかね、
第九のレッスンで出会って、結婚した人もいるんよ。
「へーーーー、なんか感動なんですね。エモい。これが本当のエモいだ!!」
「そういう話をきくと、心が動くとおもう。動画とかで短いのあったらシェアしやすいし」
え、でも動画とかって「面白」をシェアしたがるんじゃないの?「面白い」と「感動する」って、どっちがバズるとおもう?
「面白いって、Laugh の方ですか? interesting?」
あー、今いってるのは、Laughのほう。
「うーん・・・Laughは面白いんだけど、ははは、ってそこでシェアしてもそれで終わると思うんですよね。そっから先にいかないというか。」
「僕もそう思う。笑いのツボってほんま人によってちがうし、M1グランプリとかで芸人見ても、なんでこいつらが優勝やねん、って思うことあるじゃないですかー。でも、感動する話、いい話って、あまりブレがないというか。感動をつたえるほうが、多くの人の心を動かすのかなって」
「フラッシュモブみたいな感動の感じかなあ。おしゃれで、なんか、心に響くというか」
なるほどおお。へえ、自分のなかで「その類の感動は、もう聞き飽きた」ってやつが
とっても素直にこのこたちに響いていくんだってことがわかる。
「第九カフェみたいなものがあったらいいかも」
「映像が流れていて、メニューも第九にちなんだカフェラテとかドイツのクラフトビールとかあって、
壁に第九のドイツ語の歌詞とか、かっこよくかいてあったら、絶対写真とる」
「SNSで拡散するためには、リアルな場がいるんですよね。期間限定とかでカフェあって、
そこで、第九の資料とかそういうのがみれたりして。申し込み、ってまでいかなくても、
第九、というものにふれる入口にたつ、というか。そこまでがとても大事なきがします」
「ミュージックビデオとかみんなで作ったら面白い。レッスンする人がみんなお寿司のビジュアルになってるとか、なんかちょっと変化球で」
「なんか、〇〇やってみた!」的なYOUTUBEあるじゃないですかー。
そんなかんじで、ドイツ語で歌ってみた―とか、1万人で〇〇をためしてみたーとか、そういうのをみじかい動画でやってみると、第九とまったく関係のない人がみるかも。
あー、#おすし #やってみた #1万人に愛されたカレー とか、今まで想像しなかったハッシュタグが散乱しているかんじ? で、最後に絶対 #エモい ってつけるとか」
ほほおおおお。
大人はちょっと感動したよ。エモいよ、きょうのあなたたち!!