PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
てけてけてけ
世界でいちばん可愛い足音。
わたしがおふとんにはいる。
すると、てけてけてけ
いったん、キッチンの先の水飲み場で水を
ぴちゃぴちゃと飲んでから
てけてけてけ
と可愛い足音をさせて
まめがベッドに近づいてくる。
「まめ、おいで」
じゃんぷ!
まめがおふとんのうえでくるくるまわって
いちばん居心地のいいとこをみつける。
そして丸まる。
わたしの右足のふくらはぎのあたりに、
あったかくてまるい重みがのっかかる。
腕でも、胸でも、お腹でもなく
右足のふくらはぎもしくは、くるぶしあたりに
丸まる。
「まめ、ありがと」
いつもいつもこうやって
安心してねむれるのは
わたしのほうだ。
日に日に激変していく世界の片隅で
変わらない安心がどれほど
心にやすらぎを持たせてくれるか
こころの内側にあることばを
ていねいに救い上げて
ことばにしよう
今こそ