「まめとみつ」- コピーライター村上美香&「柴犬まめとみつ」のコトバ・グラフティ。

まめとみつ


PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。

いなーき。

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あけてるような
そうでもないようなかんじで
ギャラリーに風を入れている

ラベンダーとグレープアイビーを光にあてながら。
なんとなくいまここに
へんなひと入ってきたり、泥棒されたりすることはないやろって
おもえるので扉を開放している

夕方になってインターフォン。
維新派のいなーきちゃんがまめにあいにきてくれる。
彼女と、そして夫の岩村クンとは
高津さんでよく出会った。なんでもない日によく出会って
結婚式のときも、まめみつをつれて
見学にいった。
20220603i2.jpg
岩村クンがお空にいって1年2か月がたつという。
人の記憶ってええかげんなもので。
3年ぐらいたったのか、半年ぐらいのことなのか、わからないもので
そうか1年2か月。月を数えるところが、いまではよくわかる。
いのちやら、大切なひとことやらを
泣きながら話せる場ってなかなかないもので
いなーき、きてくれて、ああとても大切な時間やなあとおもえて
仕事をがーっとおわらせてギャラリーに座る。

「過去形で話したくないよね」

「事務手続き、しんどーーーーーってなる。現実なんや、って突き付けられるし」

「わかってるけど。どこか、信じてないかんじ」

みたいな、よくあることなのかもしれないけど
今しかはなせない、いなーきとわたしの、心のふるえの細かいところを
交換していく。

岩村クンの仏壇は、ギャル男がつくったらしく。
上部がドーム型になってて、ステンドグラスがはいってて
そこに維新派の役者っぽい人形がいる

「ここに、松本さんやありこさんもいてる」

というので帰りに、まめの骨をひとつ。

「来月、高松に帰るから、もってっていい?高松でいい?
 岩村君といった山があるから、そこに散骨しようかな」

といってもらえる。

「岩村君に、まめと散歩いってきーいおうかな」

といいながら帰る。

きょうは、岩村クンと散歩の日だな、きっと。まめ。

夕方になったら高津さんにでもいこか。

2022年6月 4日 08:40  |  
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