PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
はあ、はあ、はあ、と長い舌をいっぱいに出して
体温調節をする黒柴みつをみながら
「やっぱ、夏は無理だったな、まめは」
とつくづう思う。
2月の中旬に佳苗とみつと4人で大阪城公園に梅を見に行く日までは
なんにもなくて。節分の豆もいつものように追いかけて、バリバリ、怖い顔しながら
食べていたまめが、ある日、口角の端っこから血を出していた。
歯周病? 口内炎 なんばペットクリニックでの初診はそんなかんじで
みつの「突発性前庭疾患」と並行していたので、
全力で主役ねらってきよったなあ、まめらしいやん、と笑っていたのだけど
勇気をだして麻酔による歯石除去、をお願いした
3月9日の午後、主治医の先生からの電話で、全身が震えることになった。
デザイン部で仕事をしていたのは、ミカ、がく、かなえちゃん。
まんちゃんが入ってきて「いま、先生から電話で、なんか口のなかにがんができてて
あんまりいい状態ではないということで、5時のお迎え、はやめに着てやってくれって」
ぴかぴかの歯になって帰ってくることだけを考えていたのに
からだの震えがとまらなくなって、學さんとかなえちゃんと三人で手をつないで
大丈夫大丈夫大丈夫、と言いあった。
5時までの時間はながくて。それから、つるとんたんに上の空のまま
おうどんを食べに行った。「わたくしホテル」のカッティングシートの入稿かなんかと
重なってて、うどんを食べてる間に、スマホがさわいでいるのがむーってなってて
ろむくんに指示を出しながら、がちゃがちゃとそれどころではない心境。
5時にお迎えに行く。
状況を説明してもらって先生が「うーん どうしようねえ」
というので驚く。
え・・・病院って治療してくれるとこじゃないの?