まめです。
きょうは「考える」ということをしております。
「考える」ってなんですか。お手をしたり、ジャンプをしたり、待てをしたりとは
ちょっと違うみたいなんだけど、ママは、
「まめはもう充分、考える、をやっているよ。えらいね」といってくれました。
うーむ。あたし、「考える」ができてるの？
わからなくても覚えておきなさい、とママ。
「じぶんの頭で考える」

ふう。かなふぇ～！！教えて～！！

まめです。
金曜日だから、今日は本当はじいちゃんがお散歩に連れてってくれるはずなんやけど、
昨日、東京のおともだちがきて朝まで飲んだからしんどーい、
まめ、ママといってこーい、っていわれたの＞＜
ちょっとさみしかったけど、じいちゃん、朝かえってきてまた、お絵かきをして、
たいへんそうだから今日はママといってくる。
そしたら、ママが「きょうは、金曜日だから、ちょっと遠出しよう。
そうだ、たかよちゃんもいっしょにいこうね」といったから女同士３人で
おでかけなのだ。やったー。「せっかくだから、おしゃれコースにしましょ」とママ。
このあいだハルちゃんにあった川沿いの広場と、それからね、すごいよ、
なほちゃん、ってトモダチのデザイン会社にいったんだよ。カッコイイの。
すっごい広くってさ、あたし、走り回ってもいいよ、っていってくれたの。
うそ、こんなところ走っていいの？なんか、うちと全然ちがうおおおおおおお！！！
広いぞオオオオオオ。たのしいぞおおおおおお！！！！！
ってことで、かわいいなほおねえちゃんと、記念撮影♪
ママ、金曜日の晩っておもしろいね。

こんどはいつ金曜日がきますか？

まめ。
まめはどこからきたの。
ネオンがいっぱいのこの街は息苦しいとおもわない？だけど
まめにはこの街のたのしいきおくばかりが積み重なるから、
人ごみも罵声もあなたには子守唄だろうか。
ひとつひとつのいまを思い出にして、
旅をしよう。

神様がにんげんにあたえた感情はたった２つ。
愛と、不安。

なんですって。
愛の対極にあるものが「不安」というコトバになるなんて。以外で、でも、
親しみを感じてしまった。

愛ってなんだ？その問いに対して、
わたしはいまだにしっくりくる答えを見出せていない。
「与えっぱなしのエネルギー」「それは太陽のようなもの」「見返りを求めない」
の答えは、近いと感じているのだけど。

まめ。
まめはまめを産んでくれたお母さんにたくさんの愛をもらった？
それともそんな時間は与えられなかった？
でも、まめを産んでくれたお母さんは、まめをどこかで見ていてくれるよ。
ママのところにいきなさい、と教えてくれたのもおかあさんかもしれないね。
それがしあわせかどうかはわからないけど、
わたしはまいにち、まめを産んでくれたおかあさんに、
まめをここにつれてきてくれてありがとう、と心のなかでいっています。

ふむ。我思うゆえに、我あり。

人間界と、犬界。
このふたつの世界においての決定的なる違いは何か？という問答を投げられたら、
なんと答えるだろう。

お父さんは答えました。

「カンタンじゃん。お金がないってことだよ」

「え、お金？」

「そう。お金。ものごとの価値をお金におきかえるという概念が
　まめの世界にはもともとないよね。」

「なるほど」

「たとえば、山盛りのドッグフードと、美味しそうなケーキがひとつあったとしたら、
　まめはどちらを選ぶと思う？」

「山盛りのドッグフードじゃないかな？」

「はずれ」

「うそ、ケーキ？」

「いや、どっちもだ」

ものごとをあっちの方からみることができないのが、
わたしの最大の苦手物件であり、
ものごとをあっちの方からみることが通常なのが、
お父さんのお父さんたる所以である。

まめは、お父さんといつもどんな会話をしているのかな。

まめです。
きょうはママが西へ行こう！っていいだしたので、あらん、うれしい、と思って
ついていったら、なんとまあ、おしゃれな広場だこと。
川が流れていて、ウッドデッキがあって、都会のなかの船着場みたいなふんいきなの。
それから大きな階段があるんだけど、まるで山みたいに遠くまで続いているのよ。
あっちこっちにカップルが座ってる。ママが邪魔しちゃだめよ、っていったけど、
ついつい、カップルの間に突進しちゃったよおおおお。おねえちゃんもおにいちゃんも
よしよし、って笑ってくれたけど、あれ、あたし、本当に邪魔？？？
うーん、微妙。空気読みましょう、ってママにいわれた。で、ちょっとママとふたりで「待て」の
特訓をしていたら、なんと、黒くてすごくおしゃれなお姉さまに出逢ったの。
レトリバーのテルちゃん。１歳１ヶ月なんだって。年上だけど、話したとたんに意気投合！！
好きな果物や、好きなアイドル、好きなリードの色や、嫌いな犬のタイプなど、
いっぱいいっぱい話したの。女子ばな、っていうのよね、こういうの。すっごく楽しかった！！！
テルちゃんはおにいちゃんといっしょだったよ。パパってより、お兄ちゃんかな。
まめのことも「かわいいね」っていってくれて、ちょっと照れた。（じいちゃん、ごめんよ）
ねえ、ママ。またリバープレイスにいきたいいいいい！！

まめです。
これが夏っていうんですか？毛皮をきているあたしにはありえない。
暑いじゃないですか。どうしたらいいんですか？
ママが水筒をもっていくの忘れるから、ぜいぜい、はあはあ。
これが、夏ですか。
うううううう。

まめ。
きょうはママもパパも落語というものを聞きに行きました。夕方からの
お留守番どうもありがとう。おじいちゃんは遊んでくれましたか？かなふぇが、
うんことおしっこのお世話をしてくれたらしいね。
きょうは志の輔師匠の落語で、わたしがみたのは１０年ぶりの二回目のはずなのに、
ネタがおなじものでびっくりしたよ。

志の輔落語より。バールのようなものといえば、バールではない。
女の腐ったようなやつといえば、女ではない。
なのに、妾のようなものといえば・・・それは、妾だ。なるほどにそうだ。
この差はいったいどこからくるのか。

まめ、意味わかる？

「豆柴のようなもの」といえば、「豆柴」ではない。
だけど、
「おやつのようなもの」といえば、「おやつ」だ。
この差はいったいどこからくるのか。

まめ、意味わかる？

朝は空気がほんとうに違って
すがすがしくて、からだにもこころにもとてもよさそうだ。
なのに一度も朝、散歩にいけていない。
まめ。
まめは早起き。朝は好き？

まめ。
きょうは晴れましたね。世の中はもうすぐ夏です。
まめはまだ夏という季節のことを知らないね。冬の寒い日に生まれたからね。
夏というのはとても暑い。まめは苦手かもしれません。
アスファルトがやかんみたいに熱いの。氷をいっぱい食べたくなるよ。
でもそのまえに、梅雨、という雨ばっかりの季節もくる。
雨ばっかりだとお散歩にいけないねえ。
まめは、暑いのと、雨と、どっちがいいと思いますか？

考える。Aのことを、Bではないかと仮定する。
BはCといえないかと言い換える。結論として、CはDであると、
言い切る。考えるって、こじつけとは違うよね、と
反省する。

おかあちゃんのことばがすごいのは、
なにも気をてらってなくて、そこにただ、伝えたいことがあふれている
その感じ。
おとうちゃんのことばがすごいのは、
ただ、信じて、黙っていてくれる。その感じ。
あのひとのことばがすごいのは、
いつも異次元の方向からものをみることができる。
その感じ。

できあがったつもりでいるじぶんをいつだって、
スクラップするゆうき。

まめ。
あなたならどういう？

雨。
雨は大好き。あなたがどこにもいかないから大好き。
と。思っていたのだけれど、
あたしもどこにもいけないから、
ちょっとヒマ。
でも、嫌いじゃない。
雨の音。

年下の女の子にあいました。ハスキーちゃんと。

しつけ教室のおともだち。こーぎーのロッソくんと。

公園でブルちゃんと。

上下関係に厳しいといわれる犬社会。
さて、まめさん（５ヶ月）は

上か、下か。

まめ。
今日はちょっと不思議な体験をしてきました。
わたしが毎朝やってるヨガ、まめ、いつも見ているから知っているでしょう？
そのヨガのお教室です。きょうやったのはチャクラヨガといって、
からだのなかにあるチャクラを開いていくなんとかかんとか・・・
なんかさー、頭がかちんこちんに固まっているっていわれたよおお。
まめとこんなに遊んでいるのにねえー。おかしいねえー。
宇宙のエネルギーみたいなものがすごい出ているといわれたよ。そんな、感じしないねえ。
毎日、まめのおしっことウンチの宇宙をいったりきたりだよねえ。

でもねえ、思ったことはひとつ。
まめがわたしのところにやってきてくれたという事実。
まめといろんなことを半分コにしたり、二倍にふくらましたりして、
やってける気がしている。
チャクラ。難しいことはわからんけど、
まめといる時間がわたしをひらいてくれる。

きょう、まめ、５ヶ月の誕生日。パチパチパチ。

金曜日のまめです。
きょうはあたし、ひとりです。パパもママもじいちゃんも
どっかいっちゃってあたし、ひとりです。
俗に言いますと、金曜日の晩ってみなさんもりあがっているのでしょう？
あたし、ひとりです。夜の8時ぐらいに
じいちゃんが公園つれていってくれて思いっきり走って
楽しかったんですけど、そのあとお仕事なんだって。ママはいつも
金曜日いっしょにいてくれるんだけど、なんだか、ママもおでかけしてしまって
ひとりはちょっとさみしいな。
ひとりはちょっとたいくつだな。

まめです。
このごろちょっとママ忙しいみたいなので、あたしが勝手にブログかいちゃお。
あのねー、まだ、わかんないんだけどねー、
あたし、初舞台に立つかもしんないんだー。もちろん、ちょちょいのちょい役なんだけどねー、
じいちゃんといっしょに舞台を歩くかもしんない、なんて、それ、おもしろそーじゃない？
ってことで。じいちゃんのトモダチ、浅野さんに、
「やるやるやるやる」って、
思わずいっちゃったシーンでーす。

まめです。
じいちゃんがまた、ZINGに連れてってやるぞ、って
いうのでまた真夜中かな～っておもっていたらなんと、ランチタイム♪
ひゃっほ～～。きのう雨でぜんぜんお外に出れなかったから
超たいくつしてたんだよね。
ZINGにはやさしいお兄ちゃんがいっぱいいるから
あたし好きよ。じいちゃんも、うれしそうな顔してんの。

「どや、べっぴんさんやろ」

って。そういうことは飼い主が言わないの！！
じいちゃんったら！！

あたしの歯磨きコは、
チョコレートの味がするの。
おいちー。

まめです。
きょう、ママとボクシングをしてたら、
ママの強烈なパンチといっしょに、あたしの歯がとんでっちゃったの。
「きゃん」って。びっくりしたんだけど、カラン、って。
ママがびっくりしてボクシングやめて、歯をさがしにいったら、
ほら、こんなかんじで。あたしのかわいい乳歯が・・・乳歯が・・・って。
大丈夫。もうすぐあたし、５ヶ月のパピーちゃんだから、
歯が生え変わってあたりまえなんだって。
ママが口をこじあけて今日は「あ～ん」ばっかりさせられたのだけど、
もう知らない間に大人の歯がいっぱい生えてたんだって。
乳歯はどこいっちゃったのかな。

まめ。
まめのごはんはパパやママやおじいちゃんが食べ終わってから。
まめの順番はさいごなのだよ。

もういいかい？

もういいかい？

まめ。
犬に生まれたからには、「お手」をしなくては。
そんな芸当は後回しでいいと思ってきたんですけどね、
「お手」をやってみようと思いたって、くりかえし、くりかえし・・・。
お手。お手。お手。これでいいのかな、これでいいのかな。
わかんないままにくりかえしてきたんだけど
あるとき、お手。あなたの軽い手がわたしの手のひらにちょこんとのって、
それは手のりの文鳥のように軽くてちょこん。

まめです。
きょうはおとうさんも外出だし、ママもおそくまでかえってこなかったんだけど
夜になっておじいちゃんのがくちゃんが遊んでくれて、
そうしてたらママが帰ってきて、いっしょにお散歩にいくことになったよ。
真夜中だよ～～～。って、関係ないか。大阪ミナミだもんねえ～。
高津さんであそんでから、じいちゃんがZINGで珈琲のむぞ～って。
宗右衛門町ってとこのカフェだよ。そしたら、お兄ちゃんがいっぱいいて、
あたし、にんきもの。うぴ。
じいちゃん、また連れてって。

負のカードをすべてなくして
正のカードだけを躍らせていきていく。
運がいいだけがとりえの
女になれたらいいのに。

ただいま。
っていえる場所が、あるのはうれしいね。
ふるさとにかえったときも、
ただいま。
おおさかにかえったときも、
ただいま。
どっちが、ただいまの場所なのかな、と思うこともあるけど、
「おかえり」といってくれる人がいたら、
そこが、あなたのおうち。

ゴエモンもそうでした。
ユリもそうでした。
うちのこはみんな、そうでした。
ですから、まめ、あなたも例外ではありません。重井の健児になったなら、
海で元気いっぱいに泳げなくてどうしますか。
潮水でじゃぽん～と先例をうけて、海の子、強い子になるのですよ。
じゃぽん！！！！！！

因島最終日。とうとう、見事な犬かきができるようになりましたね。
おもしろかった？恐くなかったね。
海には宝物がいっぱい落ちていたね。あっちにいっても、こっちにいっても、
肉キュウにはいろんな触感がつぎつぎにおそってくるし、
鼻にはいろんな海のおいしそうなにおいがやってくる。おもしろい、おもしろい。
大冒険だったね。

まめ。ここがわたしの大切な場所です。
まめがわたしの海を大好きになってくれてとてもうれしい。
よく遊んだねえ。波打ち際ギリギリのところでウンチをするのが日課だったね。
じいちゃんの草むしりや、さやえんどう選りをじっと観察したねえ。
お父ちゃんにはちょっと怒られちゃったね。桟橋で、
お母ちゃんとバイバイするとき、さみしくて泣きそうになったね。

きょうは海の夢をみるかな。

おかあちゃんの車にのったよ。
ママのママだから本当はおばあちゃんかもしれないけど、
やっぱりこのひとは「おかあちゃん」だ。不思議なひとだね。まちこちゃんも初対面なのに、
「おかあちゃん」って呼んでいたし、ちえこもまりこもまゆみもみんな
「おかあちゃん」って呼ぶ。だから、あたしも「おかあちゃん」って呼ぶよ。
あ、それで。おかあちゃんの車にのったよ。
おかあちゃんが電気屋さんにいくっていうから、のせて、のせて～って。
車の窓から、じゃんじゃん人や景色が流れていって、すぐに追いついて追い越して、
それからそれから、潮風とか、シトラスとか、肥料とか、
いろんな匂いがかわるがわるにやってくんの。匂いの宝石箱やあ～って。古い？
おかあちゃん。あたし、潮風の匂いがとても好きになりました。
あのね潮風の匂いを嗅いでいるとね、
あのね、ウンチしたくなる。

引き際は芸術です。
ひとつの未練も残さぬような、白砂。

ママがかっこけて詩をかいていたけど、未練も糞も、
そんなもんどうでもいいですよ、砂浜は最高のテーマパークですよ。
ディズニーシーってこんなところかな。こんなところだといいな。
因島暮らしも３日目。どう？様になってる？

まめです。
朝も、夕方も、浜辺を散歩していると、とてもきもちのよい
うんちがでます。波が行ったり来たりするのを、追いかけっこしていたら、
おりょりょ・・・だんだん潮の匂いに触発されてくるのでしょうか、
もよおしてきてしまいまして、きばってしまうわけです。
きばっているうちにも、波がいったりきたりして、うみたてほやほやの
うんちを波がさらっていってくれたりします。
ほおおお。これはおもしろい。うんち、波にころころ。石といっしょにころころ。
ほおおお。これはきもちいい。
こんどは、おしっこもやってみよう。しゃーっとすると、砂のなかに
ずんずんおしっこが埋まっていく。しゃーっ。いつもと違う違う違う。しゃー。
ほおおお。これは極上。インドの人たちは毎朝バケツをもって、ガンジス川の岸辺に
しゃがみこむそうですね。あたしも自然の一部になったような、
哲学でも唱えそうな、そんなきもちになりました。

まめ。
ようこそ。わたしのうまれた島にようこそ。
まめ。あなたに見せたい海や、風や、空や、ツバメや、星が、
この島にはたくさんあります。あなたに紹介したいわたしの大切な、
じいちゃんやとうちゃんやおかあちゃんや、隣のおっちゃんや近所のおじいちゃんが
たくさんいます。まめ。はじめての海はどうですか？
しょっぱい？それとも、おもしろい？アオサや貝殻や瓦の破片や、砂浜はどうですか？
足が痛くないですか。はじめての感触ですか？
波はどうですか？　動くね。近くになったり、遠くになったり。
おもちゃみたいに動くね。カニはどうですか？横に歩いて、逃げていくね。
島の犬はどうですか？大きい？強そう？恐い？
まめ。海、楽しいね。
まめ。海に突進したね。どぼん、って自分から突っ込んでいきましたね。
冷たい？それともきもちいい？ぬくい？
シャワーとはぜんぜん違う？　べたべたする？　砂、じゃりじゃりする？
まめ。ここが、
春になったら海に行こうね。そう何ども約束した、
ふるさとの海です。私の海です。

おかえり。
おかえり。

頭を悩ませていたことが、
夜になってすっきりと晴れた。
ま、すっきりでもないけど、ちょっと見通しがついて、
なんとかきもちが晴れたから、
まめ。
たこ焼をかって高津さんにいこう。
ほんで、ビールのんじゃおう。

ぐびぐび。
ぐびぐび。