PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
時差ボケなのかどうかわからんけど
とにかく起きられへんかった朝。こんな日はあした
がんばろう。
当りまえのように抱えられている姿が
かわいい。
きょうもいい天気です。
梅いこ。梅いこー。
8か月のやんちゃ姫にあいました。
みつちゃんちゃうよー。きなこちゃん。
こちらが、美人のみつちゃん。
みつちゃん、ギャラリーに人がいっぱいなの苦手やけど
道でなら挨拶できちゃう。
きょうの188クリエイティブダイニング&ギャラリーは
これまた意外なところからの
展開です。布ナプキン、って使ったことあるかな?
一般的なナプキンではなく、女性のからだ本来の機能を
呼び覚ます布ナプキンを愛用する女性が増えているそうで。
岡山のあるでばらんさんの商品と、
女性のこころとからだの関係をトークサロンで話してくれる
えなさんの企画展覧会。
ここにアクセサリーのまりこちゃんと、
吉田さんやら、三四郎さんやらのからだメインテの
男性のフォースがはいってきて、
春のちからが、目覚めるのです。
少しずつ、
少しずつ。
ウィーン行ってるあいだにすっかり
高津さんの梅が開いている。
さあ、行こうか。梅見にいこかー。
まめちゃんみつちゃんファンのみなさま
しばらくのあいだご無沙汰しておりました。
春を迎えてますます元気です。
きれいな~梅。
ええ天気やな~土曜。
もちろんいちばんに逢いたかったのは、
まめちゃんとみつちゃん。
パパにスーツケースを持ってもらって、階段をあがって
玄関をあけると最初、
「あ、パパおかえり!」としっぽをふりながら出てきたみつが、
パパの後ろにいるワタシを見つけた瞬間、
ひゃ!!!!!!って顔を確実にして、そっから、ぎゃん!!!!きゃん、ぎゃん!!!
ぎょえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!びっくりさせるやん、
ママやん、え?まじ? ママやん、どこいってたん、かえってきたん、何しとったん
おらんかったやん、なんでなん、ママやん!!!!!!!!
まめねーちゃん まめねーちゃん"!!!!
どないしたんみつ。ひゃ!!! うそやん、ママやん。ちょーまてきいてない。
なんなん、なにあらわれてんの、どこいっててん、きーてないよ。え、帰ってきたん?
ママ、ママ、ママ、待ってた!!!!さみしかった。逢いたかった、さみしかった逢いたかった。
この日のみつの表情を、わたしは一生忘れへん。
帰国1日目、といってみたかっただけ。
でがつんがつん
仕事におぼえてしまっております。
ベートーヴェンの足跡をたずねて、
ハイゲンシュタットという町へ。
ベートーヴェンが残したものは、
街のあちこちに、なんやいっぱいあるやん、ってレベルであって、
だんだんありがたみが減ってくるw
レストランに入るのも少し慣れて、
少しぐらいは、まあ、失敗もしながらも、すてきな
体験も。
ウィーンの料理は口にあうのです。
なんか、へんなクセがなくて、おうちで食べてるみたいな
やさしさがある。
大食いのこのおふたりさんのおかげで
ようさん食べて
ようさん笑わせてもらいました。
ヨーロッパに10日間もいるというのは、
私の人生のなかでかなり、レアだ。
ここ数年、とくにまめたちがやってきてからは
海外にいきたい欲もとくになく、
すぐにお家に帰りたい派なので
よけいに。さらにもうバックパッカー世代も卒業したいし、
自分の生活のリズムをできるだけ
崩さないまま旅行がしたいと思っていたので、
ヒルトンが旅のベースにあったことがどれだけ気持ちがよくて、しかも
楽だったか!!!
なんせ、朝食から素晴らしい。私のお気に入りコースはこうだ。
ワッフルを焼いてもらって、メイプルシロップをたっぷりかけてもらう。
同時にオムレツも焼いてもらう。
オレンジジュースがしぼりたて果実がいっぱいはいってて、毎朝、飲んでしまう。
マッシュルームがおいしくて毎回たくさんとる。
野菜がレタスとキューリ、だけというちょっと少ないのが難点。
さすが、カロリーの国である。
シリアル大好きなので、ヨーグルトとフルーツをさらに盛ってから、
シリアルを数種類に、ナッツ類や乾燥バナナをトッピング。
ハムやベーコン、チーズはたっぷり種類があるので、食べすぎないように慎重に選ぶ。
サーモンは必須。パンも美味しそうなのだけど、ボリューム大になりすぎるので、
クロワッサン程度にとどめておく。中華コーナーもあったけど、ここは
ちょっと味が濃い目だったのでパス。
かなえやとくはるは、上記のコースを数回、羽が生えたようによろこんでまわっている。
珈琲を頼んで、のんびり。
雨の多かったウイーン。
最後の朝食にいってきます。
ホイリゲ、という不思議ななまえの居酒屋さん、
というのか
白ワインと気軽な家庭料理を楽しむお店、
てのが、ウィーンの田舎町には
あちこちにあるようです。
ブドウ農家が、自分のところでワインまでつくって、
それを気軽に楽しんでもらえるようにつくったのだそうで、
ホイリゲ、ってのは、ぶどう畑がひろがる郊外の一角に
集中してあるのです。
バーデンという地域は、みなわさんの暮している街で
ホイリゲも、知っているところがあちこちに。
美味しいお店に連れてってもらいました。
白ワイン、がぶがぶ飲みたくなるけど
そこそこでかんぱーい。
アタマいたくなったらいやだからね。
みなわさんが、サプライズで注文してくれたのが
これ・・・何かわかる?
マッシュルームのから揚げ。
牡蠣みたいな、まろやかさがあって、めちゃくちゃ
うまい。これがあるところ、あまりないんだって。
嬉しさマックスの
かなえぴょん。
ウィーン料理、日本人の口にもとてもあいます。
少しだけ濃い目の味付けなのか、
あとからすごく喉が渇く気がしています。
ドイツ人であれ、日本人であれ、やることはいっしょ。
みんなのこことをひとつにまとめるには、
それ以上の前に立つ者としての覚悟と、度量、信頼感と愛がいる。
佐渡レンや大阪城ホールでの佐渡さんといっこも
かわらんなあ、って思いながら、みていました。
そして、ウィーンに来てからの数日間、佐渡さんが余裕のない時間のなかで
私たちを気にかけてくださり、いろんな体験をさせてくださったことや、
教えてくださったことがぐるうるとよぎって、
この背中をやっぱりこれからも見ていたい、と思うのです。
この美しい二人は、佐渡さんのもとで事務局の
オーガナイザーをしてるヴィクトリアちゃんとエリス・・・だったかな、
たぶん、途中なんどもトラブルがありながらも
ここまで出来た!!って感じのハグ。
629やりながら、万里子と最後にハグするときのような感じに
とてもにていて二人、頑張ってんやろな、と思える瞬間。
クリムトのとこ。
世界共通。
500人の第九は、もちろん1万人もそうですが、
大勢の人を会場内に移動させるだけでも大変です。
はじめてのことでスタッフもあたふた。
それでも、席につけば、この美しさと華やかさ、
見事な巻き舌できかせくれます。
「今日はなあ、事件がいっぱいあってほんまたいへんやってん」
と、晩ご飯の席で佐渡さんがいいました。
そのひとつが、
第一リハーサルのときに、ソプラノとアルトの位置が逆だったとか・・・
そういえばそうでした。アルト側で写真を撮らせて
もらっていたこの美しい女性が、
後半では、ソプラノ側に移動してたから、あれ?席詰めなのかなと
おもっちゃってたのですが、
裏では大変なことがおこっていたようです。
アルトとソプラノの人数にも差があるから、
売りの座席も変更しなきゃいけない・・・とかあれこれで
佐渡さんもさすがにぐったり。
それでも当然ながら、500人の気持ちをじょじょに
まとめて、本番にいくのです。
「楽譜を見てもいいけど、1つや2つの失敗を僕はきにしません。
それよりも、みなさんが音楽をやってないことのほうが問題なのです。
明日はみんなで、思いっきり、音楽をしましょう。」
そして、ここがグラフェネックの敷地内にある
ホールです。入口には、500人の第九の参加者が
いっぱい。
近づいてみます。
ドレスコードは、黒ベースに、ワンポイントの赤、
だそーで。みなさん、自由にオシャレを楽しんでいるところなんか、
いいよなあ。
あまりにもぽかぽか日和なので、
ランチタイムはピクニック状態にもなっています。
話しかけてみると、みなさんノリよく、
「ワン、ツー、スリー、フロイデ!!」って言ってね、と
いうと、大声とアクションでこたえてくれます。
ノリ、日本とかわらん。
年齢層のかんじも、
だいたい日本とおんなじぐらいかなあ。
でも、断然オシャレにみえる。
ね、なんか、見たことあるようなシーンでしょ?
さどさんのポスター発見。
ウィーンから車で約1時間ぐらい。
郊外に出ると、田園風景が美しくひろがって、
のどかです。
大型犬を散歩してる人も多くて、
犬を見るたびに、よしよししたくなりますが、まだ
がまんできる状態です。
ここが、グラフェネックの野外劇場。GWあたりになると
恒例の夏の音楽祭が開かれるようで、
広大な芝生広場と、石づくりのの観客席で
のんびり音楽を楽しむそうです。夜になると花火もね。
これがグラフェネックのお城。この中で
コンサートが行われるわけではないです。
グラフェネックのホールのなかにかなえちゃんと
座っていたら、参加者のおじさんがやってきて、
はじめての、両ホッペタをひっつける挨拶をやりました。
明日、奥様がみにくるから、彼女の席を確認しておく
のだそう。
なんか、すごい人なのかな?とか思いがちな風貌ですが。
極めて一般のおじさん、です。
やっと青空が見えたウィーンは、昨日までの
曇天とちがって、きっとした冬空へおたたずまいがまたいちだんと美しく
目に移ります。朝の楽友協会もこのような具合。
さて、本日のミッションは、
「オーケストラが乗るバスにのせてもらって、
グラフェネックまでいって、かえってくること」
自分たちの足を持たない私たちは、是が非でも、この
バスにスムーズに乗らんとあかんのです。
でも、待ち合わせ場所にいるはずのオーケストラマネージャー
ビクトリアちゃんが待っても待ってもこない。
仕方なく乗り込むしかないなってことで、まあ、さほど
混み合ってもいなかったのでスムーズに乗り込み、酔い止め薬も、お手洗いも
完璧にしてスタートしました。思ったより遠くなく、
1時間ぐらいかな。
そして、テレビのなかでみていた
さどさんちにちょっとだけお邪魔。
彼のホスピタリティ、そのすべてに
学ぶところばかり。
ウィーンの白ワインがのめる居酒屋さんみたいな
気軽な場所のことを「ホイリゲ」というそうで、
佐渡さんがお忙しい中、時間を工面してつれてって
くださいました。
なんか、やっと落ち着いて、ぐびぐびビールを
飲むことができた夜。
そして、今日から第九のリハーサルがはじまります。
練習場所は楽友協会の地下5階。
こんな場所に、こんな美しい練習室があるなんて!
ぐるりと観覧できるようになっているお席の
ソファもふわふわ。オケのひとりになったような場所から
3時間も見学させてもらいました。
合流しました~
楽友協会のミラクルのような本番が終わった後は、
ジャズクラブのようなところに移動して、
お客さんもいっしょに、70人ぐらいのアフターパーティ。
ここでも山下さん、5~6曲ぐらい
トンキューンのパーカッションの女性といっしょに
演奏してくださるのです。
このパーティは、楽友協会のプログラムのいっかんらしく、
お客様と演奏者が交流できるというもの。
関係者ではなく、一般のお客さんがきていいんです。
日本じゃ、考えられない!!
「こっち、あがっておいで」
山下さんのリハーサルが終わったあと、舞台から
佐渡さんが手招きしてくださり、
なんと、楽友協会の舞台上に。しかも、上の写真は、
「指揮台の上」です。あかんやん。なショットです。
それなのに、「おいでおいで、ここに立ってるねん、おれ。狭いやろ~」って
見せてくださる佐渡さんの度量。
そう、その佐渡さんの度量の大きさに比べると、本当に
楽友協会の指揮台とオーケストラの人たちとの距離は狭くて、
ぎゅうぎゅうといった感じ。よくみると、指揮台も、椅子もねんき入っています。
「ほら、これが指揮台からみた客席」
ずっとウィーンからLINEで送ってもらっていた風景を
この目でみているしあわせ。
ここが、佐渡さんの仕事場なんですね。この風景をみながら、
ウィーンの人たちの心を震わせる音楽を
創り続けていくんですね、これからも。
福井のようこおかーちゃん~。
かなえちゃん、ヨーロッパにいるよ。佐渡さんと
写真とっとるよー!!
山下洋輔さんには特別な想いがある。
それは、2000年のこと。私がはじめて1万人の第九のパンフレットを
編集したときに、まだ音楽のこともちんぷんかんぷんな状態のまま
MBSのロビーでインタビューさせてもらいました。
「ラプソディ イン ブルーって、どんな曲ですか?」・・・そんな質問、
今なら恥ずかしくてできない。それでも、やさしくお答えいただいたような記憶がある。
肘でガンガンピアノをならす洋輔さんと共に、パンフレットの制作に打ち込んだ自分と
万里子や智恵子、まゆみ、まんちゃん、てくさんもいたかな、
なにもかもはじめての2000年のはじめての合唱の記憶がくっついてる。
ウィーン初日の夜、佐渡さんに「つきました」とラインをおくったら
送り返されてきたのが山下さんとの2ショット。
「18日のゲストやで。知らんかったん?」・・・・え!!!知らんかった。
そんなサプライズからの楽友協会リハーサル。
「佐渡さん、リハーサルから聞きに行っていいですか?」「いいよ」
と、入れてもらうことができました。
楽友協会の建物の美しさはあとで書くとして。
楽友協会であってもめったにきくことができないプログラムを
体感。今回の定期演奏会のシリーズそのものが「クロスオーバー」だそうで、
異ジャンルの音楽とオーケストラがコラボしていくのだそう。
1曲目からして、ハードロックの曲。楽友協会が、まるでスピーカーを入れたかのように
音がゆれて、手のひらや、腕っぷしあたりにびりびりと振動が伝わってきます。
『難しい曲やるからね、ごめんね。ちょっと勉強する時間がいるんだ」と
楽屋で楽譜に向き合う佐渡さん。トンキューンオケの管楽器やパーカッションの人たちが
はじけとります。
そして、2曲目が山下さんのオリジナルのジャズアレンジ。
3曲目がお待ちかねのラプソディインブルー。
何を感じていたかといえば、やっぱり、表現力も技術も熟した大人たちが、
一夜の出会いを心からよろこびあいながら、
まだまだ知らない自分に出逢っていく、知らない音の森みたいなのに
冒険者のように入っていくそのワクワクとした感じが
まず山下さんご自身にあり、佐渡さんがそれを受けて、オーケストラのみんなが答え、
「うへ~、そうくる?」「ほんなら、これは?」「うーわ、サイコーやん」「よっしゃ、こっちでどない?」
みたいな往来が見ててわかる。
例えば、本当に美味しいものを食べたとき、笑みがこぼれてしまうときって
あるやん?そういうような、表情をみんなが音楽のなかで溢れてるかんじで、
私も、「うっま~~~~これ」ってカツレツ食べたときみたいに、
ずっと顔の筋肉がゆるみっぱなし。目はかまぼこ状態。
えっと、これまだリハーサルですけど。という状態ですが、もう、これ以上すてきな
ウィーンはない、と断言できる、ラプソディでした。
「山下さん、楽友協会ははじめてなんですか?」
「そうだよー 佐渡さんにこんな機会をもらって、もう、親戚が10人ぐらいひっついて
きっちゃってるよ」
山下さん、73歳らしいです。さっきのみなわさんも。お母ちゃんも同い年かな。
カッコよすぎです。
重井出身。おかあちゃんの中学時代の友達、
みなわさん。昔、20年前ぐらいに弟のこうじがヨーロッパをめぐって
いたときにお世話になった方で、どんな方なんだろうと
ドキドキしながらお会いするも、一目で、「あ、かっこいい方!!」
すっかり心を許してしまい、甘えながら
ドライブに連れてってもらいました。
「3時までにヒルトンに戻るコース」をてきぱきと組み立ててくださり、
ドナウ川、中央墓地など、歩いていくにはちょっと遠いところを
見学させてくれて、最後にかなえがどうしても食べたかった、
でっかいカツみたいなやつのお店へ。
何を頼んでも量がはんぱない!! みなわさんも大食いさんで
かなえとみなわさんでほとんどの肉類が
目の前できもちいいほど消えていきました。
かなえちゃん大満足の巻き。
ベートーヴェンのお墓。
母の友達である、ウィーン在住のみなわさんに
雨のなか、連れてきてもらいました。
ついに、ここまでたどり着きました。ずっと、画像検索、とか
素材、とかで見ていたお墓が、温度をもって
伝わってきます。冷たい雨と、触ってきたら大理石の石もとうぜん
つめたくて、それでも供えられたお花がたくさん、
あたりは整備してあって、お墓だというのに、陰鬱さがまるでない
春にきたらもっといいよね、と思える、
やさしい森のような。この一角に、ベートーヴェンやモーツアルトなどの著名音楽家たちの
墓地が集中していて、いわゆる観光名所になっているとか。
そういえば、ウィーンでは火葬ではなく、土葬の文化がいまものこっていて、
お墓の前には棺の大きさのスペースがそれぞれに設けられているので
1スペースの面積が広い。キングサイズのベッド・・・よりでかいかな、そういった
間、みたいなものがあり、墓碑には、生まれた年月と亡くなった年月の両方が記されてある、
そのことがより「死んだ」というよりも「生きた」というしるしを刻んでいるような印象。
「このひとは長生き、74歳まで生きたのね」「この人は、28歳」
みなわさんとそんな会話を交わしながら、音楽家たちの「生きた」日々を、
その刻印や墓の彫刻からめぐらせる。
ここまできたのだから・・・ちゃんと見ておきたくて、
オペラ座の外にうようよいてるダフ屋チケットではなく
オフィシャルのチケットセンターで、
一番リーズナブルなお席をみつけるも、それでも125ユーロ。
どないする、どないする?思いながらも、カード地獄で
いってまえと2枚GET。
見たかったのは、オペラそのものというよりも、
オペラを楽しむウィーンの人々の雰囲気。開演前に、シャンパンやワインを
飲みながら、オープンサンドやチョコレートなどを
楽しむ時間。ま、正直おじーちゃん、おばーちゃんが中心ではあるのだけど、
みなさんの身なりが美しい。70代ぐらいの方たち、背筋がぴっとのびて、
それぞれが、きりっと派手ではなく身なりを整えて、
ストッキングをはいて、パンプス姿。おじーちゃんはステキなハットをステッキ。とか。
ああ、せめてグッチのブーツを持ってきてよかった。
演目は、コジ・ファン・トゥッテ。
通されたのはボックス席、この写真でいうバルコニー席の1部屋。
このボックスにはそれぞれ裏から扉があって、1部屋6名が観覧できる。
舞台側から3席、2席、1席とならんでいて、
当然いちばん前の席が高く、後ろにいくと、安いが、見えない。
この2列目3列目あたりを、ダフ屋の人たちが
売っているんだろうね。見えないよ、ほんと。私たちが買ったのは、
この一番前。しかも、楕円形の一番舞台よりなので、
オーケストラピットの目の前。
オーケストランの奏者たちの顔も、舞台の人たちの
表情もよくみえる場所でした。
はじめての体験がどんな風にやってくるのか
ドキドキでしたが、佐渡さんにLINEをいれて、
「国立オペラ座にきました」とかいたら、
「寝るなよ(笑)」との返事。
結果は、ご想像におまかせ。
ベートーヴェン・フリーズという、第九をテーマに描いた
作品があると聞いていて、探しあるいてやろうというつもりで
歩いていたのだけど、これまたすぐに、あれ?松竹座からすぐに吉本あるねんね、
といった感覚の近さで、次なる目的地が現れる。
セセッシオンという、現代美術系のギャラリーの地下。
ここは国立オペラ座からすぐの距離。楽友協会からもまったく遠くない。
一階には、謎の現代美術作品。SUMISOにありそうな感じの、
二階とかは、うーん、ピンとこない写真家の作品。あるよな、このあたりの
謎のシリーズ、このギャラリーで展示できている背景を聞きたくなっちゃう。
ま、すごい人の作品なんかもしれんけど。それは心の目がみるもので、
自分がピンとこなければ、覚えておく、でよい。
良いものも、悪いものも、その場の空気と共に、ぜんぶ吸収してきなさい、と
學先生からたびたびLINEがはいってくる。その通りだと思う。
「写真を撮ったことで、終わりにしてはいけない。1日の終わりに、佳苗は絵で、美香ちゃんは
コトバで、その日のことを記録しておきなさい。その方がずっと後に残るから」
ブログ的な、絵、をいつのまにか撮りためるクセがついていて、
文章で残すってことを忘れがちだったかも。こうやって、たらたがかくのが本当は
大好きなのに。
「女神たちのコーラス」
当然、写真はNGなので、図録で買ったものをベッドのうえに広げる。
印刷がぜんぜんよくないけれど、それでも、この1枚が好き。
地下のギャラリー、それほど大きくはないけれど、
そうだな、學さんの大型作品よりもうちょい横長い作品群が、一連のストーリーをもって展示室の
上部にコの字型に展示されているというイメージ。
正面に、謎の大型モニターがあり、パーカーを頭までかぶった男が路上で
ピアノを弾いている映像が繰り返し流れていて、それが、いらんなあ、と思いつつ、
それがセセッシオンの現代美術ギャラリー感をかもしだしているといえば、それで、でも
純粋に眺めていたい今はいらんなあとおもいながら、天井を見上げる。
コンタクトレンズの度数を1つあげてきてよかった。
見上げる位置にあるので、その行為からして、クリムトの意図なんだろうから。
苦悩を越えて歓喜へ、という何度も言われてきたテーマを
クリムトが浮遊する天使たちの偶像で描いる、(と、ガイドブックにはかいてある)。
自分がここんとこずっと絵や言葉にしてきた第九の世界観よりも、
うーん、ぶっちゃけ、學さんの絵の方に近いじゃん、って感覚があったかな。
それはもちろんいい意味で、だ。解説のひとつひとつと、絵を照らし合わせながら、
ひとり旅であれば、そんな自分によっているんだろうけど、
そこは佳苗と二人、しょーもないことを言いあいながら、爆笑しながらも
二人ともそこから動かない、動きたくないような、しばらくの時間を愛しく抱っこしていた。
一連の、憎しみやら、救いやら、求めやら、絶望やらの感情が語られるなかで、
歌でいうところの第三楽章にもあたるかもしれない位置にある、ひとりの女性偶像。
「わたしは、この竪琴をかつぐ女やわ」
と、想う。おおげさでもなんでもなく、私は確実に、この位置のここを担う立場の
いのちやわ、と想う。
現実は、えぐいねん。でもな、理想を「詩」にして、うたっていかなあかんねん。すべての
いのちの代表としてそうでないとあかんねん、とゆうてました。
だって、人間はコトバでものを考えるし、コトバによって人の考えを聞きあうことができる。
で、次に、歌でそれを伝えることができる。遠くまで飛ばすことができる、
現実は、えぐいねん。みつおりゅうにいえば、人間だもの、ってことなのかな。でも、
理想を「詩」にせなあかんねん。
私は、その位置にいる、いのちです。でしょうね、たぶん。これからも。
ベートーヴェン・フリーズ。
たとえば、じいちゃんと釣りにいくとき。
たとえば、でこぽん畑やさやえんどうのハウスに久しぶりに入るとき。
海に挨拶するように、畑にご無沙汰やったね、と
労わるように頭をさげながら入っていく。新参者ですが、
どうぞよろしく、といった感じ。はじめは彼らの方も緊張感からか、
いわゆる景色が固いのだ。しかし、こちらがわの心がけしだいなわけだけど
景色が次第に開いていくというか、目に映るものが柔らかく、詳細に
変わっていくといった感がある。
そんなとき、釣りざおにクンクン、と小さなあたりがきたり、
サヤエンドウの新芽がここやで、と私に話しかけてくれる。
ウィーンの街歩きも、そんなところから始まる。
ホテルからすぐそばにある市民広場というところから、
佐渡さんの仕事場である楽友協会まで、ひとまず、街に挨拶をするように
歩くのが1日目。しかし、いきなりオールスターの歴史的人物たちの
胸像のお出迎えの連続で、拍子抜けするぐらい、
目的地が次々にあらわれる。シューベルトの胸像にであったとおもった
矢先にもうすぐそこに見たかったベートーヴェンの胸像が鎮座する。
公園をのんびり散歩する大型犬たちを数えるのと
同じぐらいの割合で、公園には、音楽家や画家たちの胸像。
いきあたりばったり派の私のとなりで、
ガイドブックの地図をチェックして、あっちです、こっちです、と
いってくれるけいちゃんもいてるから、
こっちが思うよりずっと、逢いたい景色がもったいぶらなくてもいい距離感で出会える。
千日前のうちが、道頓堀見物にことかかないぐらいの近さだ。
手に届かないぐらいの距離にあった街や、歴史や、楽譜を残してくれたあの音楽家たちが、
地続きにそこにいるという感覚。佐渡さんが何度も話してくれたことを
少しずつ、身体で感じていく1日目。
ウィーン国際空港に到着いたしました。
ここからは、MITTE駅というところまで直通列車で
たった16分。
今回は、少々高くても、便利なところをおさえて
行動しています。ヒルトンはMITTE駅の目の前。
最高のロケーションです。
ヘルシンキという、フィンランドの都市が
今回のハブ空港ってことで、ウィーン行に乗り換え。
美しい雪と、フィヨルドやっけ?入り組んだ湾のとこ。
あの地図みたいなとこ。
さて。かなえさんが勇気を出して、
「行きたいです」と、手をあげたウィーン研修、
はじまります。
美香のははが「かなえちゃんといっしょなら安心」といい
佳苗のははが「かなえをよろしくおねがいします」
という。どちらも田舎のやさしい母同志。想うことはおなじ。
こうみえて。どちらがしっかりしているのか、どちらが、
ぽけーとしているのか、まあ、始まります。
ろむちゃんがらぴーとしらんゆうんで。
明日16日~25日まで大好きな佐渡裕さんの演奏会を取材しに
ウィーンに行ってきます。
まめとみつと10日間逢えないのがさみしいですが、
このこたちはきっと、私がいなくてもしあわせに育ててあるので
大丈夫。パパと仲良く散歩してくれているでしょう。
そのぶん、精一杯、わたしにもらった時間、楽しんできます。
ありがとう。
あの日からまる1年。
重井中のあの子たちも卒業の年となった。
牛歩の重井中帖もようやく、カタチがみえてきて、今日は
その打ち合わせ。ほらみて。重井のDNAのある
この顔!!
ちょっとキズがあったり、皮が黒ずんだり
しているけど、中身は美味しい。そんなデコポンたちも
いいよー、ってゆってくれる友達に
どんな名前がいいかなって、おかあちゃんと話していたら、
おかあちゃんがマジックで「黒えもん」と
書いていたので、それかわいい。ほんなら、キズのあるこは
凹たろう、でどや?
隣のうちのもも。
世界で3番目に好きな犬だ。
重井ではいちばんだよ。w
天気予報どおり、今日は雨。
さあ、発送作業するよ。
これはゆみちゃんの手づくり。
キズのでこぽんは、こちらにわけておきます。
上から入れて、
下から出す。
デコポン袋。
お父ちゃんには、ケチャップ少しが
よいらしい。
ほんときれい。
幼馴染のなおちゃんとこのご両親が
この季節になると「いくよー、うちら年じゅうあそびょうるんじゃけ」
と、デコポンつみの応援にきてくれます。
相手を気遣いながらも、気遣いをさせすぎない
やさしい気づかい。ありがたいなあ。
今年から、デコポン用の鋏が投入された
ようです。
デコポンのでこのところをより深くえぐりきることが
できるのです。
午後からちょっとあがっただけでも、
まだまだこんなに!!
山に入るときは、最初はなかなか、海もそうですが
開いてくれない。でも、謙虚に頭を下げていると、
迎え入れてくれるのです。
きれいなデコポン。まっててね。
えまちゃんが、エクチュアのヴァレンタイン
持ってきてくれたで!!!!
大好きなチョコレート、本当においしいの。
まめのもある?ねえ、ある?
2月9日は、我が家の家族記念日。
まめちゃんがはじめてうちにやってきた日。
正確には、私が「この子」って決めて、ドキドキしながら
雪の日に逢いにいった、その思い出の日で
8年前のきょう、万里子が飛行機にのってNYにいった日。
だからよく覚えている。
8年前の私たちがどんな季節を過ごしていたか。
そばにいたのは誰だったか。
しばらく逢ってないのは誰か。逢えなくなったコは誰か。
逢いたいなと思うのは誰か。
まったく相変わらずな私たちはしあわせだな、ってことも。まめがきて、みつがきて、
生活がまったく変わってしまって、ココロがきゅんきゅんして、
今も変わらなくて。それよか、ぐんぐん増してって、
今日まで元気でいてくれたことを本当にありがとうと思える。
お母ちゃんのゆうように、やさしい心が身に着いた、かも。
2月9日。誕生日とおなじぐらい、大切な日を
ありがとう、まめちゃん。
いつもの朝、まめとみつと歩く。
いつもの夜、まめとみつとパパと歩く。
いつものいつもの愛しいじかん。
弟家族がデコポンのお手伝いに!
みんながんばろーな。
寒さの中に、ぽかぽかの見え隠れする最近は、
土の中からチューリップの頭が見えてきたときみたいな
しあわせを感じます。
走ろ!おねえちゃん。
いいよ!!
広島のなっちゃん。
なんと、おんなじよーな赤をきているのんって、
だいぶ珍しい。えりぐりとか、トップスのラインがゆるっとしてるとこも
にとる。なんのシンクロかというぐらい、逢いたい気持ちが
ぴったんこの午後。
広島カープの旧球場で
はじめて開催された「ひろしまフードスタジアム」
大賑わいです。
2年ぶりにお会いする
脇山さんが、とにかく元気で、いきいきと
いまも美しい島の風景を残す活動を続けていらっしゃる。
テントには、大型作品がずらりと並んで、
おくにすだれをつかって、作品が展示されてあります。
脇山さんのサポートをしてはった
安友昭子ちゃん。かわいー女性です。
食のフェスティバルなので、とにかくいろんな
人が立ち寄ってくれます。
クリエイターに限らないのは
面白いんですなあ。
この女性は、作品のまえで、メモを懸命にとってらして、
とても嬉しく思ったのでしげい帖をプレゼントすると、
なんとまあ、前回の島想い展を見たことがある方らしく、
それで偶然今日、またこの作品展に出逢って大感動、と話してくれた。
すみからすみまで読んだよ、という年配の
おじいちゃんもいて、「海とさっちゃん」や「約束」をとてもほめてくれて、
本当にこうやって読んでくれる人がいることを感じることが
作家にとっての歓びだ。人のこころが動くことで、また、私という
クリエイターの心と使命が動き出すのだ。
ありがとう。RCC面出さん。
第九会議、という名の山正デー。
仕事先の方が来てくださるのは本当にうれしい。
ときどきこうやって、
マチオモイの幹部会。まあ、ココロの整理みたいなもの。
「もうすぐまめの大好きなおいちゃんくるよ~」
やった!!!!
犬つながりでもあるボスのところに
ぴったりくっつくまめのすけ。
節分は終わったけど、
かわゆい写真。
待ちに待った
節分。
今年は、
まめちゃんが鬼役に決まりました!!
おにわ~~~おと。
走れ走れ~~~~。
ふくわ~~~うち。
走れ走れ~~~~~。
そして、
黙れ、
食え。
黙れ、
食え。
楽しい節分は、
一瞬で過ぎ去ります。
だから私は、楽しい時間に
臆病です。
ちゅてね。
げつようー。
おはようー。
眠いようー。
夢に出てくる人物はいつも意図しないキャスティング。今朝は、バラ好きのI氏が近鉄百貨店の9階で、植物の展覧会を
することになりオープニングに駆けつけるというもの。
なんのこっちゃ。なんのこっちゃ。
でも、I氏がバラ好きだってことだけは
情報あってる。他はとくに意味なし。